ボーナスがもらえるのは幸せな事です

私は定年退職した、年金生活者です。現役時代は、大手の電機メーカーに勤務していました。
　大企業で、ボーナスはそこそこもらっていました。管理職になると、残業手当がなくなり、管理職前に３０時間/月程度残業していると、月収は減ってしまいます。
　それを是正し、年収がそれ以前よりダウンしないようにボーナスはその分を補填するため、一般社員より一気に増えるようになっていました。
　最初のボーナスでは驚きましたが、その年の年収を前年と比較すると、びっくりするほど増えているわけではなく、このシステムのからくりを体感しました。
　また、少し景気が悪くなると、ボーナスも減りますし、その上、ボーナスで自社商品を２０万円分購入する事などの条件が付く事も結構多かったのです。
　そんな頃には、我が家の家電製品は必要以上に豪華な製品で埋め尽くされていました。管理職間でぼやきもしました。
　しかし、息子が就職した会社はボーナスがなく、かといって給料がその分多い訳ではありません。自社製品購入にぼやいていた自分が、ボーナスが出るありがたさに麻痺していた事を知りました。
　年金生活になり、当然ボーナスも無くなった今、大きな買い物をするのに、いかにボーナスがありがたい存在であったか、改めて痛感しています。